ガーデナーの業(クリスマスローズ編)

先日仕事の関係で東京の日本橋方面に行ったのですが、ちょうどお昼の時間に一区切り
ついたので、デパートの屋上の園芸店へ。

そんなに頻繁に行く場所ではないのですが、バラ・盆栽・蘭・山野草等が一通り揃っている為、気分転換にちょうどいいんですよね。

ただ残念ながら季節柄やはり真新しいもの・シーズンのものは無くて、狂い咲のバラが少しと(商業的には)開花期のクリスマスローズが。

ちょうど展示をしてしていたこともあり、一重・八重・個人で交配したものと思われる鉢の数々が目を楽しませてくれました。

クリスマスローズって冬の寂しくなった庭やベランダを楽しませてくれる素晴らしい花ですな。
ただ、私の実家で母が育ててるクリスマスローズは、大きくなりすぎて小学1年生の子供位に巨大化してましたが。株分けしようよママン^^:


バラを育てているせいか、豪華な八重咲(クリスマスローズだとダブルって言うのでしょうか)の方が好みですね。一重も楚々として可憐ですが。

個人の育種家の方が作出した「ヨシノ」という桜色のクリスマスローズもありました。
ほんのり薄紅色の一重でうつむき加減に咲く姿は深窓の令嬢もかくやという感じです。

たまたまその貴重な品種が2株だけ入荷していて、実物を拝むことができました。

あとで調べたら素人が育てるにはちょっと気難しい品種らしく、基本は展示するだけで販売はあまりしてないみたいですね。

限定・レア物に弱いマニアの血が騒ぎます。いや、今年変化朝顔始める為にスペース作ったのに意味ないやんw

でもやっぱり気になって値札を確認。




¥50400(税込)  ><b

二度見したあとマトリクスばりに高速移動して距離を取りましたw
アカンよこれは、、、、。園芸品種じゃなくて研究素材だよ、、、、。

屋外で販売しちゃいけない種類じゃないかな^^:

信じられるか、、、、、これ、、、、既に一株売れてたんだぜ、、、、、。

新しい花色、新しい花形を常に求め続けるコアなガーデナーの業を垣間見た気がしました^^:


クリスマスローズに限らず、青いバラを求めて人生かけて育種に挑む人もいれば、未知の蘭を追い求めてジャングルを探検する人もいる。ガーデナーって突き詰めると好奇心や蒐集癖が溢れちゃった人種なんだろうなぁ。あ、個人的な見解ですのであしからず。


ちなみにですがバラは純粋な青の育種にまだ成功していません^^:
青に近い紫といったあたりでしょうか。

ただ、過去にバラには青色を作る色素がないから根本的に無理とされてたみたいですが、その後の研究で青色の色素が発見されたので、「不可能」ではないようです。


朝顔にも「純黄色」が今は存在しません。ものすごく昔の文献には実在が記録されていますが、今は絶種。近いのはクリーム色まででしょうか。


ただ、日本に伝えられた朝顔から発現したのならば、いつか復活することもあるでしょう。
もともとの朝顔は青一色で、そこから白や赤が発生して今に至るわけですし。
気の長い話ですがロマンがありますな。

今夜はこの辺で。